Jul 05, 2010

クレジットカードで増加しています。

コンビニでクレジットカードを使用することができるのは画期的だった。なぜなら、それまでに現金で決済をして、その小銭の煩わしさから、コンビニで買い物を避けていたからだ。クレジットカードを利用できるようになって、自分がコンビニに行く回数が大幅に増加したと思う。
子供の頃のSF映画で、IDカードの職場に出勤するのが憧れだった。ところが、これでIDカードなどは当然と下手すると指認証や虹彩認証することもできる世界になってきました。その分、個人情報などを表示するための情報こそが生命の時代になっているのだとつくづく思っています。 IDカードと何とかは情報化社会に住んでいるからの情報音痴があったされず、まして、IDカードの一つも持たないようにすること、社会のお荷物かもです。
【ボーダー その線を越える時】(6)

 「アリ地獄に入ったらなかなか抜け出せない。ずるずる負けていたから…」。野球賭博に関与したとして昨年7月、日本相撲協会に解雇された元大嶽(おおたけ)親方=元関脇貴闘力=の鎌苅(かまかり)忠茂(43)は賭博にのめり込んでいた現役当時をこう振り返った。「ギャンブル依存症。治すには相当のショック療法が必要だった」

 鎌苅が賭博にはまったのは20年前のことだ。先輩から「ギャンブルをやらなきゃ相撲が強くならない」と言われた。「博打(ばくち)なら何でもやった」。海外のカジノで1回に2千万円賭けたこともあった。野球賭博はマージャンや競馬の延長。

 「悪いという感覚はなかった」。だが、思わぬ事態を招く。「誰が(賭博を)やっていたか証拠はある。1億円払え」と暴力団幹部らが鎌苅の仲介をしていた元大関琴光喜の田宮啓司(34)を脅し、事件が雑誌を通じて漏れた。

 当初は「分からないに越したことはない」と協会にも関与を否定したが、自ら責任を取ろうと決めた。

 「このまま定年の65歳までこっそり生きていくより、辞めようと思ったときは気持ちが楽だった。ほっとしている自分がいる。こういう形で分かってよかったのかもしれない…」

 昨秋、焼き肉店を相次ぎ開店した。「肉一つ売って100円もうけるのがどれだけ大変か分かった」。結果的に「生活そのものだった相撲」を自分から奪ったギャンブルを断った。「ありがとうございました」。鎌苅は毎日、店に立ち客に頭を下げ続けている。

 ■ウソ重ねて

 「世界中の格闘家の夢と思ってきたK−1がなくなるのが堪えられなかった」。格闘技イベント「K−1」創始者で興行会社「ケイ・ワン」元社長の石井和義(57)は、事件当時の心境をこう語る。

 平成5年の最初のイベント以来、K−1はテレビ各局が大みそかの放映を競い合い、絶大な人気を得る。絶好調の最中だった13年、東京国税局がケイ・ワン関係先の一斉捜索に入った。

 親交があった旧イトマン元常務、伊藤寿永光(すえみつ)=イトマンの特別背任事件で懲役10年が確定=に相談すると、伊藤は「このままではK−1がなくなる」と告げ、米元プロボクサー、マイク・タイソンとの違約金で資金を使ったことにするという偽装工作を持ちかける。「一か八か、これしかない」と乗った。

 1年半後に脱税容疑などで東京地検特捜部に逮捕され、18年、最高裁で懲役1年10月の実刑が確定する。

 「ウソでウソを塗り重ねた。自分を信頼してくれる人の顔をまともに見られなかった。この1年半は孤独な闘い。人生でこんなに苦しいことはなかった」

 事件は石井ら旧経営陣らの罪と認定され、K−1消滅は免れた。「自分だけは大丈夫と思っていた。捜索を受けたときは最悪の入り口でしかなかった。このとき(の判断)から悪い方、悪い方に転がり落ちた」

 ■原点戻れず

 北海道の食肉加工販売会社「ミートホープ」元常務取締役の赤羽喜六(75)が異常に気付いたのは、社長の田中稔=詐欺罪などで懲役4年が確定=に招かれ、7年に入社して間もなくのことだった。

 ビーフカレー用の肉として羊肉を出荷、クレームが相次ぐ。「取り違えて出荷した。そういうことにしとこうや」との田中の言葉に偽装を感じ取った。「不思議と罪悪感はわき上がらなかった」

 ある精肉会社幹部は「産地は肉の状態を見て決まる。肉質が良ければ、神戸牛になるんだ」と口にした。「うちだけじゃない。善悪を考える感覚が麻痺(まひ)していた」

 取引先に呼びつけられ、粘ついた肉を突き付けられたこともあった。「温度管理に問題があったんではないですか」。ウソが口をついて出た。偽装を自分で追及することを避けてきたのは「自分が加担していることを認めたくなかったから。自分への評価を失うことへの恐れもあった」。

 赤羽は18年に退社し、告発に踏み切る。だが、この決断も「正義感もひったくれもない」と言い切る。他の従業員の内部告発の動きを察知していた。「このままでは自分も捕まってしまう。積極的に告発する姿を示す必要があった」。家族経営を強める会社への不満もあったともいう。

 「慣れがあり、保身があり、生活のための給料もある。正しい商品を売るという原点に戻れなかった」

 罪に至る境界はどこか、自問自答が続く。=敬称略

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